幕末の嘉永3年(1850年)、今の堺市堺区南旅篭町で創業を迎え、昭和20年(1945年)戦災により高石市高師浜へ移転。現在に至るまで長年にわたりお茶の産地や生産者と直接向き合い、良い茶葉が仕入れられる信頼関係を築きあげてきました。産地の情報がすぐ分かり、嘘、偽りのない良質の茶葉が仕入れることができるのは、お茶づくりに真摯な姿勢で取り組んできた歴史の深さの賜物なのです。
お茶を製品にする仕上げ工程で、茶葉に熱を加えて乾燥させ、品質を保ち、香りや味わいを引き出す「焙煎(火入れ)・乾燥」という重要な作業があります。お茶を大量に製品にするときに向くのが「先火(さきび)仕上げ」で、お茶になる前の荒茶を先に火入れし、乾燥させた後から余分な茎や粉、葉などを取り除いて整形・分別します。乾燥させた後で作業するため、その作業経過とともに茶葉が吸湿しやすく、細菌が増えてしまう場合があります。これに対してつぼ市製茶本舗では、あらかじめ荒茶を茎や粉、葉など余分なものを整形・分別した後から火入れし乾燥させる「後火(あとび)仕上げ」を採用しています。
すでに整形・分別作業を終えているため、後の作業が短時間で済み、茶葉が吸湿しにくく、より安定した品質と安全性が保てます。
また、それぞれの茶葉の部位や特徴に応じた温度やタイミングで火入れができるため、風味や水色(すいしょく)など、茶葉の持ち味が最大限まで引き出すことができます。
たとえば夏場でも、お茶は本来お湯で淹れるのが基本です。しかし最近では冷水から淹れるタイプが人気です。手軽な反面お湯出しする必要がなく沸騰殺菌が行われないため、万一製品に多量の細菌が付着していると冷水の中で細菌が繁殖してしまいます。
つぼ市製茶本舗では、このような時代のニーズを踏まえ、より確実な安全性を追求するため、最新の機器や設備、また、厳しい自社基準を設け「安全で安心な老舗の味」を提供することに努めています。
全社で月1回「5S」を実施し、業務改善を行っています。また、外部依頼した定期従業員「5S」講習会も実施しています。
平成21年4月「ISO9001」に全社で取り組み、認証取得しました。
平成15年11月本社工場、平成21年6月第二工場が、それぞれ有機JAS認証を取得しています。
原料や資材は、直接、床には置かず、キャスター付きカートに載せて保管します。移動もスムーズなので、清掃も楽になり、隅々まで行き届きます。また、原料の先入れ、先出しも容易なので鮮度管理の面でもすぐれます。
2006年12月、最新機器を配備した第二工場が竣工。コンピュータによるオペーレーションや衛生管理、環境管理などにより、衛生的で安全なお茶を生産しています。